月別アーカイブ
<熱性けいれんの対応>
こどもたちの中には、急激に体温上昇するときに「けいれん」を起こす場合があります。小学校の1クラスに1~2人程度が乳幼児期経験する症状です。99%以上で生命に関わる問題や後遺症はおきません。最も大切で、そして最も難しい対応は『あわてない事』です。では、具体的にはどうしましょうか?
1)部屋の電気をつける:状態をしっかり見るため
2)うつぶせにして顔を横に...
続きを読む
漢方薬がかぜウイルスに直接効くと証明されている訳ではありませんが、動物実験では抗ウイルスの効果も証明されつつあります。
かぜに使用する漢方薬の “咳止め”には痰が絡まない工夫や鼻づまりを改善させる効果。“吐き気止め”にはのどを潤す効果や頭痛薬の効果を併せ持っています。“かぜ薬”には、まず汗をかかせて熱を下げる働きなどもあります。
基本的にかぜは薬で治すものではないと考えています。で...
続きを読む
こどもの熱はほとんどが感染症が原因です。そのうちの約80%がウイルス感染症です。かぜで熱を出したら抗生物質。最近までは当たり前の治療法でした。いえ、今でもよく見られます。
では、本当に抗生物質は必要なのでしょうか?
実は、ウイルス感染症には効果がありません。さらに、抗生物質を使いすぎると本当に必要な時に効かなくなってきます。当院では、抗生物質の適正使用を心がけています。
続きを読む
鼻の粘膜はからだの空調フィルターです。細菌やウイルスやホコリ、冷たい乾いた空気などが一度にたくさん入ってこないように調節しています。
また、鼻水は鼻粘膜の自動洗浄装置です。古い鼻水をきれいにする事で新しい鼻水が活躍できます。鼻水を止める対応ではなく、鼻吸引器などで吸い出したりかみだしたりする事を中心に考えます。
また、鼻水止めは痰などの分泌物を粘っこくして排出しにくくします...
続きを読む
呼吸器管に溜まった痰や鼻水、ホコリや細菌などの異物を全身の力を使って吐き出す作業です。せきはしんどい症状ですが、止まってしまうとホコリなどは溜まったままです。
当院では咳止めは使わずに、痰などを出しやすくすることを考えています。おくすりは去痰剤のみの処方です。
続きを読む