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こどもの熱はほとんどが感染症が原因です。そのうちの約80%がウイルス感染症です。かぜで熱を出したら抗生物質。最近までは当たり前の治療法でした。いえ、今でもよく見られます。
では、本当に抗生物質は必要なのでしょうか?
実は、ウイルス感染症には効果がありません。さらに、抗生物質を使いすぎると本当に必要な時に効かなくなってきます。当院では、抗生物質の適正使用を心がけています。
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鼻の粘膜はからだの空調フィルターです。細菌やウイルスやホコリ、冷たい乾いた空気などが一度にたくさん入ってこないように調節しています。
また、鼻水は鼻粘膜の自動洗浄装置です。古い鼻水をきれいにする事で新しい鼻水が活躍できます。鼻水を止める対応ではなく、鼻吸引器などで吸い出したりかみだしたりする事を中心に考えます。
また、鼻水止めは痰などの分泌物を粘っこくして排出しにくくします...
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呼吸器管に溜まった痰や鼻水、ホコリや細菌などの異物を全身の力を使って吐き出す作業です。せきはしんどい症状ですが、止まってしまうとホコリなどは溜まったままです。
当院では咳止めは使わずに、痰などを出しやすくすることを考えています。おくすりは去痰剤のみの処方です。
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多くは腸管内におこった刺激に反応して下痢をします。お腹の中の悪い物を早く出そうとしているとも考えられます。下痢で失う水分や塩分を補う事ができるならば(下痢+嘔吐の状態ではなく、水分が飲める)、ほとんどの場合下痢止めは使用せずに整腸剤のみで様子を見ています。
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嘔吐の原因は様々ですが、その大多数は感冒やウイルス性胃腸炎など感染症の最初におこる症状です。
吐く前には唇の色が蒼白になっても、吐き終わった後に顔色が回復して元気が戻る時には、少し様子を見る余裕があります。あわてて吐き気止めを使ってもあまり効果はありません。
<嘔吐時の対応>
嘔吐の原因は様々ですが、その大多数は感冒やウイルス性胃腸炎など感染症の最初におこる症状です。吐...
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