発熱の対処法
病原体が身体内に侵入すると,生体は熱を発して感染の進行を防御します。これを生体防御反応といいます。
また、熱が出ると(しんどいので)ジイッっと大人しくしています。つまり、自分で安静にしている訳です。安静にしながら病気と闘っている状態が発熱です。解熱剤はからだをしっかりと休ませる目的に限るべきです。
また、熱が下がっているときにこそ、安静にする事が大切です。薬を使って無理をさせる事には反対です。38.5℃以下では意味がありません。ただし、頭痛薬としての使用は体温に関係ありません。
<発熱時の対応>
1)生後3ヶ月未満:一般に38.5℃を超える発熱は、一見元気に見えても重症の感染症が潜んでいる可能性があります。夜間でも急病センターなどを利用してください。
2)生後3ヶ月〜6ヶ月未満:発熱の程度にかかわらず、母乳(ミルク)が飲めてご機嫌が良ければ、あわてる事はありませんが、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが年齢相応に終了していない場合は要注意です。38.5℃を超えた場合には、翌朝に解熱していてもかかりつけ医を受診してください
3)生後6ヶ月〜3歳未満:39℃を超える発熱でヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが年齢相応に終了していない場合は、一見元気に見えても重症の感染症が潜んでいる可能性があります。水分が飲めてご機嫌が良ければ、あわてる事はありませんが、翌朝には解熱していてもかかりつけ医を受診してください
4)生後3歳以上:発熱の程度に関わらず、水分や食事がとれていればあわてる事はありません。家でしっかり休ませてあげてください。
5)年齢、発熱の程度にかかわらず、ぐったりして、水分が摂取できない時は夜間でも急病センターなどをご利用ください。