青年男性の風疹流行と先天性風疹症候群について
6月1日から兵庫県では麻しん風疹ワクチンの公的補助を開始する旨が、新聞紙上で報道されていました。しかし、現在のところ姫路市から具体的な連絡はありません。姫路の麻しん・風疹ワクチンの公費補助開始はいつになるのか、わかりません。
5月30日に姫路ワクチン研究会に参加してきました。風疹の大流行は、そのほとんどが免疫力を持たない成人男性で、極度の倦怠感のために入院される方が多いと聞きます。
成人男性の風疹流行により、妊娠中の女性への感染が心配されています。妊娠中に感染すると、新生児に先天性風疹症候群という形で病気があらあわれる場合があります。妊娠初期の感染で先天性心疾患や白内障・網膜症、難聴など。妊娠初期〜中期(4ヶ月ころ)では難聴を合併して誕生してくる危険があります。
ワクチンを接種済みの女性でも抗体が減少している場合は感染の心配があります。流行を止める事が大切ですが、直ちに成人男性全員に接種する事は現実的ではありません。とりあえず夫婦で接種する事をお勧めします。