痛くないインフルエンザワクチン、フルミスト
*昨年から日本でも噴霧式インフルエンザワクチン(フルミスト)の接種ができる様になり、当院でも早速採用しました。先日、インフルエンザ治療についての勉強会がありましたので、知識を新たにし、気持ちも整理するため参加してみました。
効果:フルミスト接種を10年程前から開始している海外では、注射ワクチンとほぼ同様の効果とされています。日本では、従来のインフルエンザワクチン(注射)の有効性(6歳未満)は50%前後とされています。
日本におけるのフルミストの有効率調査は、昨シーズンの治験データがあるだけですが、2〜18歳の有効率が “30%以下”でした。決して期待できる結果ではありませんでした。
私見:これらのワクチンの効果を高い、と見るか低い、と見るかには個人で差があると思われます。確かに「接種したのにかってしまった」事が多いのには違いありません。しかし、現状は少なくとも予防効果は確認されており、かつワクチン以外に予防法がない状況では選択肢の一つと考えています。私個人はインフルエンザワクチン(注射)は接種しますし、家族、スタッフには薦めています。
*ワクチンを接種する場合の「注射ワクチン」か「フルミスト」かの選択です。
副反応:フルミストは、弱毒化された「生きた」インフルエンザウイルスが、通常に感染した時と同様に鼻、咽頭の粘膜から体内に侵入します。そして、通常の感染と同様に、場合によっては発症します。その時の症状が、主な副反応としての発熱・鼻汁・鼻閉・頭痛・咽頭痛などかぜ症状(インフルエンザの症状)です。
これらの症状は、フルミスト接種の2〜4日後(1週間以内)に起こることが多く、迅速検査キットで陽性になることもあります。また、PCRなどの鋭敏な検査は接種後の4週間程度でも鼻咽頭で陽性になる場合もあります。この時期の発熱などは本物のインフルエンザにかかった場合との区別がつきません。
効果:短期的な効果はほぼ同等とされています。しかし、フルミストで実際の感染に近い経過で免疫ができますので、その持続効果は、注射ワクチンが6ヶ月未満とされているのに対して、約1年間持続するとされています。
価格:注射ワクチンは2回接種して7,000円。それに対して今年のフルミストは8,000円。もし本当に1年間の効果があるのであれば選択の余地はありませんか?
*まとめ* 何よりもフルミストは注射ワクチンと比べてストレスが少ないワクチンです。こどもにとっては痛みがない。接種者にとっても子どもを怖がらせなく、痛がらせないですむ。このことは大きなメリットです。
近年のインフルエンザ流行は冬期だけではなく、春から夏や秋にもみられる様になってきました。いつまでこの傾向が続くかわかりません。一案として、副反応と本物の感染が区別しやすいように本格的な流行期に入るまでにフルミストを点鼻をすませておき、その後の流行期〜1年間の予防を考えると考えるのはどうでしょうか。









